今日の本 「武田「成果主義」の成功法則」 [本]
今日の本 「武田「成果主義」の成功法則」(柳下公一/日経ビジネス人文庫:05年)
わかりやすい人事が会社を変える とのサブタイトルがついた1冊。
現人事コンサルタントで、元武田 人事部門にて実際に改革を指揮した著者が、
数少ない?成果主義の成功例を紹介。
これを読み通すと、確かになぜ成功したのかがよくわかる。
誰もが納得するよう、ガラス張りの人事制度を目指し、
かつ、常に制度改善を心がけ、フィードバックのシステムを作り上げている。
そのあたりの詳細については、
10章 浸透 透明度の高い評価制度を確立する
11章 実践 成果重視の報酬体系を実現する
に語られている。
成功のポイントのひとつは、ヘイ社から、「アカンタビリティーとコンピテンシー」の概念を
導入したことだろうか。
(「アカンタビリティーとコンピテンシー」は「成果責任と行動特性」と定義している)
このあたりの制度は、日本独自の視点だけでは難しいのかもしれない。
多くの会社が、このような制度を作り上げ、
誰もが納得するような方向に持っていってほしいものである。
しかし、ここまで人事に時間と金をかける体力のある会社は
多くはないのだろうな。
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